「so that」構文の訳し方・使い方!全パターンを解説!!

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「so that」 構文ってややこしいですよね。この構文には、色々な意味や訳し方があって、どういった状況でどの訳し方をすればよいのか、こんがらがってしまいますね。

本記事では、そんな「so that」構文の訳し方を全パターン紹介します。

 パターン①「S + V + so ~ that… 」(基本パターン)

 例文  

・She is so cute that I like her.

彼女はとても可愛いので、私は彼女が好きです。(結果)

私が彼女を好きになるほど、彼女は可愛い。(程度)

この「S+V+so (形容詞、副詞)+that+S+V」の形が、「 so ~that…」 構文の最も基本的な形になります。英文の形としては「so」の後には、形容詞または副詞が続きます。その後にに「that+S+V」 と続きます。

訳し方は2種類あります。1つ目は前から訳して「とても~なので…(結果)」で、2つ目は後ろから訳して「…なほど~(程度)」となります。

どちらの訳し方でも構わないのですが、前後の文脈から適切な方を選べるように、両パターンの訳し方を覚えておきましょう。上の英文の訳は(結果)と(程度)の両方の訳し方で訳したもの書いておきました。

 

ここで注意点が二つあります。

1つ目は、「so」の後には必ず形容詞または副詞がつづきます。「so」は副詞であるため、名詞を修飾することができません。そのため、「so」の後は必ず形容詞または副詞が続く必要があります。名詞を使いたい場合は、「so」でなく「such」を用いる必要があります(詳しくは後述)。この点は、空欄補充の問題で頻繁に問われますので、確実に押さえてください。

2つ目は、「that」は省略されうるということです。

上の例文を「that」を省略した形で記載すると次のようになります。

・She is so cute that I like her.

thatが省略されると、「 so ~that…」 構文であることに気づきにくいですが、「S+V+so+(形容詞、副詞)+S+V」の形を見たら、「 ”so ~thatです” 構文のthat省略形かな?」と疑うようにしてください。この点は、練習していると自然に気づくようになりますので、ご安心ください。

 パターン②(否定を含む語句)+ so ~ that…

 例文  

・He had never been so poor that he could not buy food.

(彼は食べ物を買えないほどの貧乏を経験したことがない。)

 

・Nobody is so busy that they can't check their phone all day.

(1日中電話を確認できないほど、忙しい人はいない。)

「so ~ that構文」は、基本的に(結果)や(程度)のいずれかで訳しますが、「so」 の前に否定語がある場合は、「that」の後ろから「…なほど~(程度)」で訳します。前から訳すと意味が通らなくなります。上の2つの英文では、いずれも「so」 の前に否定語(never、nobody)がありますね。こういった場合には、「that」の後ろから「…なほど~(程度)」で訳します。

 パターン③ S+V(be動詞)+ so +過去分詞+ that…

例文  

・The world is so made that someones loves you.

世界は誰かが君を愛してくれるようにできている)

上の例文のように、「so」の後に過去分詞が続く場合は、「that」の後ろから「…の様に~(様態)」で訳します基本的に、be動詞+ so +過去分詞の形になるので、判断しやすいと思います。

 パターン④ so that がくっついてある場合

例えば、次のような英文があるとします。

 例文  

・I worked very hard so that I could pass the exams.

(試験に合格できるように、一生懸命勉強した。)

このように、「so」と「that」 がくっついていおり、「S+V+(副詞、形容詞)+so that+S+助動詞+V」の形をしている場合 は、「~のために、~ように(目的)」で訳します

この場合、「that」の後には「助動詞」がつづく場合がほとんどです。したがって、 so thatがくっついて存在し、かつ、thatの後の文には助動詞の存在を確認できれば、目的「~のために」で訳せば、ほぼ間違いなくうまく訳せます。

一つ注意点として、上の「so that」 の「that」や助動詞は省略される場合があります。例えば、thatが省略された場合は次のようになります

・I worked very hard so  I could pass the exams.

なので、「that」や「助動詞」は省略されうるということを頭い入れておいてください。このことを頭に入れておけば、容易に省略に気づくことができます。

 パターン⑤ so that がくっついて、かつ so の前に" , " がある場合

  例文  

・He ran fast, so that he caught the train.

(彼は、速く走った。それで、その電車に間に合った。)

上のような英文のように、「~, so that…」とあれば、「~それで・・・(結果)」と訳します

 パターン①~⑤のまとめ

「 so ~that…」 構文の基本的な訳し方は、これまでに述べた①~⑤だけです。これらのパターンで、基本的な「 so ~that…」 構文はすべて訳すことができます。パターン1~⑤をまとまると以下のようになります。

「 so ~that…」 構文の訳し方
  • 「 so ~that…」

    =「とても~なので…(結果)」または「…なほど~(程度)」

  • 「否定を含む語句+so ~that…」=「…なほど~(程度)」
  • 「S +V+so +過去分詞+that …」=「…の様に~(様態)」
  • 「so that がくっついている場合」=「~のために(目的)」
  • 「~, so that…」=「~それで…(結果)」

 「so that」 と 「such that」の違い

「so~ that…」 構文と似た構文に「such ~that…」構文がありますね?これらの違いは何でしょうか?

それは「so」は副詞であり、「such」は形容詞であるということです。

この違いを覚えておけば、「so that」 構文と「such that」構文の用法の違いに戸惑うことがなくなります。以下で詳細を説明します。

「so」について

「so」は副詞であるため、名詞を修飾できません「so」の後には名詞を置くことができません。そのため、「so」の後には必ず「形容詞または副詞」がきます。これまでに上げた例もすべて「so」の後にはcuteなどの「形容詞または副詞」が来ています。もし、名詞を使いたい場合には①「such」を使うか、②「so + 形容詞 + a + 名詞」の語順にします。例えば、下のような感じです。

  例文  

・He is so careful a person that …

(彼はとても注意深い人なので、…)

ただし、これは固い表現なので、あまり使われることはありません。

ですので、名詞を用いたい場合には、次には「such」を使う方が無難です。

「such」について

「such」は形容詞であるため、名詞を修飾できます。下の英文を見てください。「a coward」は名詞なので、「so」を用いることはできません。代わりに形容詞である「such」を用います。「such + a + 名詞」の語順に注意してください。

  例文  

・He is such a coward that he run away.

(日本語訳)彼は臆病なので、すぐに逃げる。

 応用編① 「 so ~that…」の倒置

ここで少し応用編をご紹介します。

  例文  

・So small was the room that he often knocked his hands against the wall.

文頭にいきなり「so」がきており、テンパってしまいそうですが、これも「so~ that…」 構文の1つです。なぜ、いきなり文頭に「so」が来たかというと「倒置」が起こったためです。倒置の見抜き方はとしては、以下の要領で見抜きます。

 

① 主語になりえるのは名詞(大前提)

② 文頭の「so」は副詞、次の「small」は形容詞であり、主語になりえない。

③ その後に、動詞「was」がきて、次に初めて名詞「the room」が来ている。

④ ここまでで、C+V+Sの形になっているため、「倒置」が起こっていると考える。

 

といった要領で「倒置」を見抜きます。

これらを踏まえて、「倒置」が起こる前の文に戻してあげると次のようになります。

・the room was so small that he often knocked his hands against the wall.

日本語訳は

・その部屋はとても狭かったので、彼はよく手を壁にぶつけた。

となります。

この「倒置」の用法は、難関大学の入試問題で頻繁に出題されます。さらに、英語が得意な人と、そうでない人で正答率が大きく分かれる系の問題です。言い換えれば、こういった「倒置」をしっかり理解している人は合格し、理解できていない人は残念な結果に終わることが多いです。難関大学を受験する方は確実に抑えておいてください。

 

*今回の考え方は、あくまで一例です。「倒置」の見抜き方は複雑で、色々なパターンがありますので、次回記事にしようと思います。

 応用編②「so 」「 such 」の「 形容詞 + 名詞」を修飾する時の語順

  例文  

・This is such a good chance that we must not miss it.

(これは良いチャンスなので、逃してはならない。)

上の英文にあるように、「such」を用いて、形容詞+名詞を修飾する場合は、「such a 形容詞 名詞 that S V」の語順になります。

一方、「so」を用いた場合の語順は

「so +形容詞+ a+名詞」の語順です。

空欄補充の問題で頻繁に問われますので、この語順になることを押さえておいてください。

「 so 」と「 such 」の語順の違い 
  • 「such」は「such + a + 形容詞 + 名詞 」の順

  • 「so」は「so +形容詞+ a+名詞」の順

 まとめ

今回は、「so that」 構文について解説しました。「so that」 構文はややこしいので、私も初学者の時、苦労した記憶があります。今回、紹介した訳し方を覚えれば、困ることはないと思いますので、すべてのパターンを覚えてください。

「so that」 構文は、以下の「英文読解入門 基本はここだ!」で大変分かりやすくまとめられています。「基本はここだ」は大変良書です。詳しい紹介は下の記事にありますので、良ければご覧ください。

ponyo-room.hatenadiary.com

 

 


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