「here」の意外な使い方!副詞の同格の紹介!!

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「here」という英単語、基本単語ではあるんですが、意外な使い方があります。

この記事では、英語学習者の大部分が見落としがちな「hereの副詞の同格」を使った例文を紹介します。「hereの副詞の同格」は、英会話では、頻繁に使われます。また、英語長文にもときどき出てきます。ときどきしか出てこないため、対策が薄くなりがちです。本記事を読んで「hereの副詞の同格」の表現をマスターしておきましょう!

「here」の基本

まずは、「here」の基本をおさらいしましょう。

「here」の意味はもちろん「ここ」です。

品詞は副詞です。

ここまでは多くの方がご存じではないでしょか?

次に例文を見てみましょう。

  例文  
・Put your bag here.
(カバンをここに起きなさい)
上の例文の文型は、命令文なので主語はなく、「V+O+M」の形をしています。
Mに「here」が使われています。
このように、「here」は、副詞として用いられます。
ほとんどの方はこの用法は既に知っているじゃないでしょうか?
 

「here」の意外な使い方(副詞の同格)

次の例文①を綺麗な日本語に訳せますか?

  例文①  
・We are here in America.

「here」の後に「in America」が続きいています。

文型としては、「S+V+M(here)+M(in America)」となっています。

意外と訳しにくいですよね?

日本語訳の正解は以下になります。

 

  例文の日本語訳  
私たちは、"ここ" アメリカにいる。

 

この英文は、まず漠然と「here」と述べておいて、その後に「in America」と具体的な詳細を述べるといった用法です。

 

この用法は「副詞の同格」と呼ばれています。

「同格」とは2つ以上の名詞や副詞が並んで、うしろの名詞や副詞が、前の名詞や副詞をより具体的に説明するという用法です。

 

「名詞の同格(同格のthatが有名)」の副詞バージョンだと考えてください。

念のため、「名詞の同格」の例文を確認しておきましょう。

  例文② 
・the rumor that he was arrested
(彼が逮捕されたという噂)

「名詞の同格」は、前の名詞「rumor」を「that」の後ろの文が具体的に説明するいった用法です。

 

例文①の「副詞の同格」も同様で、前の副詞「here」を前置詞「in」の後の文で具体的に説明しています。

 

 

*例文②は、同格の「that」と呼ばれています。この同格の「that」と関係代名詞の「that」の違いを理解できていない人を時々見かけます。これらの違いが、パッと出てこない人は、今すぐ文法書に戻って確認してください!

文法書としては、Evevgreenがオススメです。下の記事で詳しい内容を紹介していますので、良ければご覧ください。

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その他にも例文を見てみましょう

  例文③ 
・We are here at the park.
(私たちは、ここ公園にいる。)

「副詞の同格」も同様で、前の副詞「here」を前置詞「at」の後の文で具体的に説明しています。

 

「here」の意外な使い方(副詞の同格)

上の例文程度であれば、フィーリングである程度訳すことができます。

しかし、もっと複雑な英文が出題されることもあります。次の例文④を見てください。

 

  例文④ 
・Tons of waste are brought here daily to a large industrial building.
(何トンものゴミが、毎日、ここ、大規模な産業用の建物に運ばれてくる。)

 

上の例文でも、前の副詞「here」を前置詞「to」の後の文で具体的に説明しています。

上の例文は、早稲田大学の受験問題です。下線部訳の対象ではありませんでしたが、このように難関大学の長文読解問題でも「副詞の同格」が使われることがあります。

 

「here」のまとめ

いかがだったでしょうか?超基本単語の「here」ですが、副詞の同格が絡むと少し訳しにくくなります。しかし、「副詞の同格」というものがあるということ知っていれば、なんてことのない英文に変わります。

 

これを機会に、「副詞の同格」を身につけて、ついでに「同格」の総復習に取り組み、英語のレベルを1段あげましょう!