「英文解釈の基礎は身に付けた!解釈レベルをさらに1段高めたい」という方も多いと思います。そんな方にには「ポレポレ」をおススメします。「ポレポレ」は英文解釈の参考書として最高峰のレベルを誇ります。本記事は以下のような悩みを抱えている方におススメです。
応用レベルの英文解釈を学びたい!
ポレポレって聞いたことあるけど、どんな参考書?
この記事では、「ポレポレ」の使い方、到達レベル、対象者についても紹介します。
「ポレポレ」は、難易度の高い英文解釈書になるので、使い方には注意が必要です。
この記事を読めば、「ポレポレ」が自分に合うのか、使い方などに迷うことはなくなります!
「ポレポレ」の概要
難関大学の入試問題では、「どこが主語で、述語がどれか判断しずらい複雑な英文」が下線部訳として出題されます。
解答する際は、主語、述語、修飾語をしっかり把握できているということがわかるように、かつ自然な日本語で訳し上げないと点数がもらえません。
「ポレポレ」は、そんな複雑な構造の英文が50個のっており、構文をしっかり把握でき、かつ自然な日本語に訳し上げる力を鍛えてくれます。
「ポレポレ」のすごいところは、複雑な英文の構造をただ解説するだけでなく、「どのように考えたら、この解釈にたどりつけるのか」という「思考のプロセス」を教えてくれるところです。
こればかりは、使ってみないとすごさがわからないと思うのですが、その説明がとにかくわかりやすいです。
加えて、「ポレポレ」では、英文を返り読みすることなく、英文を前から訳す力も養ってくれます。
「ポレポレ」をマスターすれば、英文を前からバンバン訳せるようになるので、速読力も鍛えられます。
個人的には、「ポレポレ」は、難易度の高い英文構造を解釈する力を身に付ける参考書として最もおススメできます。
超複雑な構文を訳し上げる力が欲しい人、速読力を鍛えたい人は、ぜひ本書に取り組んでください。
「ポレポレ」の対象者
「ポレポレ」は英文解釈書の中でも、高いレベルの参考書です。
そのため、本書の対象者は次の人です。
・複雑な英文も解釈できる力が欲しい人・英文解釈で無双したい人
標準的な英文だけ読めれば十分だ!
という人は、「ポレポレ」に取り組む必要はありません。オーバーワークです。
ただし、標準的な英文(MARCHレベルの入試英文、英検準1級以上の問題)を余裕をもって読み進める力が欲しい人は、と取り組んでおいて損はないです。
また、「ポレポレ」は解釈の解説・説明はメチャメチャわかりやすいのですが、単語や文法に関する解説はほとんどありません。
単語や文法に関しては既に習得していることが前提となっています。
そのため、単語や文法をある程度学んでから、「ポレポレ」に取り組みましょう。
また、「ポレポレ」は難しい参考書であるが故に、英文解釈初心者がいきなり取り組んでも、内容を全く理解できないと思います。
標準難易度以上の英文解釈力は身に付けておく必要があります。
まとめると、「ポレポレ」の対象者は次のようになります。
「ポレポレ」のメリット
高いレベルの英文解釈力が身に付く
「ポレポレ」で扱っている英文は、ハイレベルなものばかりです。「ポレポレ」の英文を上手に訳す力を身に付ければ、相当高いレベルに到達できます。さらに、「ポレポレ」では、多くの人が苦手とする「倒置」「省略」「比較」にも焦点を当てて詳しく解説してくれます。そのため、周りの人より頭一つ抜けた英文解釈力が手に入り、解釈できない英文はなくなります。
解説がめちゃめちゃわかりやすい・応用がきく
「ポレポレ」では、「複雑な英文を解釈するための思考プロセス」を入念に解説してくれます。この説明がめちゃめちゃわかりやすいです。わかりやすいだけではなく、「思考のプロセス」に重きを置いているので、他の英文にも応用がききやすいです。
解釈系の参考書の中には、せっかく勉強をしたのに、「その英文だけしか解釈できない」となりがちなものが多く、応用力が身に付かないものが多いです。それは「思考のプロセス」が理解できていないためです。
「ポレポレ」で「思考のプロセス」を重視しているので、初見の英文であっても解釈できる力が身に付きます。
問題数が適度で、周回しやすい
「ポレポレ」で扱っている例文数は50です。英文解釈書としては、比較的少なめの数です。数は少ないですが、英文解釈に必要な要素を網羅できています。つまり、少ない数で、網羅性も確保されているため、大変コスパの良い参考書になっています。
英文解釈に限った話ではありませんが、英語力を上げるために一番重要なことは、「参考書がボロボロになるまで周回する」ことです。
「ポレポレ」は、問題数が適度なので、最も大切な「周回」がしやすく、力が付きやすい参考書です。
英作文も上手くなる
「ポレポレ」を使って解釈力を上げることで、英作文も上手くなります。「ポレポレ」で勉強した後に、自分の書いた英文を確認してください。構文的におかしな箇所に気づけるようになっていると思います。
「ポレポレ」を勉強することで、英文解釈だけじゃなく英作文もできるようので、大変おススメです!
「ポレポレ」のデメリット
前提レベルが高い
「ポレポレ」はかなり高いレベルの英文解釈書なので、英文解釈初心者がいきなり本書に取り組んでも、理解できないと思います。
「ポレポレ」に取り組むには、標準レベルの英文解釈力をあらかじめ習得しておく必要があります。
「ポレポレ」の前に取り組むべき、参考書は後述します。
単語・熟語、基礎文法の解説がない
ポレポレでは、比較的レベルの高い英単語・熟語が出てきます。ですが、それらの英単語の解説などはありません。ですので、わからな英単語に出会ったら、辞書などで調べる必要があります。
この時に、わからない単語があまりに多すぎる場合、その都度辞書で調べるというのは、非効率になります。なので、「ポレポレ」に取り組む前に標準的な単語帳をマスターしておくべきがあります。
また、英文法についても同様で、基本的な英文法の解説はありません。本書は、英文解釈向上のための参考書ですので、英文法はすでに身に付けていることが前提で解説が進んでいきます。なので、「ポレポレ」に取り組む前に標準的な英文法はマスターしておくべきです。
「ポレポレ」の前に取り組むべき、参考書は後述します。
音源がない
「ポレポレ」にはCDなどの音源が付いていません。
正直、これは結構痛いです。
英語は言語ですので、CDを使って、ネイティブの発音を聞く、オーバーラッピング、シャドーイングができるようになるまで、自分の口で話してみることが極めて重要です。
「ポレポレ」には、音源が付属されていないので、これらの作業がやりづらいです。かといって音読しないと力が付きませんので、CDなしで頑張って音読しましょう。
「ポレポレ」の使い方
これまで述べたように、「ポレポレ」は難易度の高い英文解釈書になので、使い方には注意が必要です。以下の方法で使用することをおススメします。
① 例文を自力で読解
ノートなどに「ポレポレ」の問題文を書き写し、SVOCMなどを振ってください。そして英文の構造を意識した自然な日本語訳して下さい。このとき、日本語訳はノートに書くようにしてください。
この時、必ず自力で訳し上げることが重要です。
手も足も出なくても、最低でも10分程度は考えてください。
SVOCMを1つも振れないとなると、「ポレポレ」に取り組むレベルに達していない可能性が高いので、一つレベルを落とした参考書に戻ることを検討してみましょう。
② 解説を熟読
自分で訳を書いた後は、下の解説を納得できるまで熟読してください。「ポレポレ」の解説がわからない場合は、文法書や1つ前のレベルの英文解釈書で確認するなどしてください。
この時、どの参考書に戻ればよいか判断できないというレベルであれば、「ポレポレ」に取り組むレベルに達していない可能性が高いので、一つレベルを落とした英文解釈の参考書に戻ることを検討してみましょう。
③ 音読
英語は音読によって力が伸びていきます。なので、最後は必ず音読をしてください。
「ポレポレ」には、音源がないので、若干音読がやりづらいですが、1文あたり最低30回は音読してください。
1日で30回音読するのではなく、30回を1週間に分割して 行う方が効果が高いです。
最終的には、英文を読むと、すんなりと訳やイメージが浮かぶ状態になるまで音読を繰り返してください。
④ 周回
「ポレポレ」をたった1周で完璧に習得できたら天才です。
我々凡人が「ポレポレ」の内容をマスターするには、最低でも10周程は周回する必要があります。
ですので1周して満足することなく、10周以上周回してください。
逆に言うと、10周程度周回すれば英文解釈力・速読力がめちゃめちゃ向上しているのを体感できると思います。
「ポレポレ」の到達レベル
「ポレポレ」をマスター後の到達レベルは下記です。
・東大・京大合格
・TOEIC、英検で解釈できない英文がなくなる
「ポレポレ」をマスターすれば、難関大学の英文でも構造がわからないといった事はなくなります。東大や京大の入試問題でさえもです。
特に、京都大学の入試問題では日本一難しい複雑な英文が出題されます。
「ポレポレ」をマスターすれば、京都大学の英文でも解釈ができるレベルに到達できます。
また、TOEICや英検は「ポレポレ」の問題文ほど解釈が難しい問題が出題されることはありません。
なので、「ポレポレ」をマスターしておけば、TOEICや英検の英文は余裕を持って読むことができるようになると思います。
「ポレポレ」の前
「ポレポレ」に取り組む前にやっておくべき参考書をいくつか紹介しておきます。
「ポレポレ」に、取り組む上で下のレベルの参考書はマスターしていることが前提となりますので、ぜひ取り組んでおいてください。
・単語帳
ターゲット
パス単2級
速読英単語
などの6000語レベルの英単語帳
英文法書
・NEXTSTAGE
・VINTAGE
などの標準レベルの網羅型英文法書
英文解釈書
・基礎英文解釈の技術100
などの標準レベルの英文解釈書
上に挙げたような標準難易度の参考書はマスターしておいてください。
つまり、いわゆる標準事項はマスターしておく必要があるということです。
以下に、おすすめの参考書と使い方を紹介していますので、ぜひご覧ください。
*同じ著者の「英文読解入門 基本はここだ」は「ポレポレ」の姉妹書ですが、「英文読解入門 基本はここだ」から「ポレポレ」に接続するのはかなり難しいです。難易度の差が大きすぎるためです。
「ポレポレ」に取り組む前には、「基礎英文解釈の技術100」をマスターしておきましょう。
「ポレポレ」の次
「ポレポレ」よりレベルの高い参考書をいくつか紹介します。
・透視図
・英文解釈教室
さらに英文解釈の高みを目指したい方は上の参考書をおススメします。上の参考書は「ポレポレ」よりもさらにレベルの高い英文解釈書になります。
ただし、基本的には、英文解釈力は「ポレポレ」で十分だと思います。
「ポレポレ」をマスターすれば、英文解釈の勉強は終了でも問題ない場合が多いです。
そのため、上で紹介した2つの参考書に取り組む必要があるのか、自身でよく考えた上で使用してください。
「ポレポレ」のまとめ
「ポレポレ」は英文解釈力を鍛える参考書の中で最高峰のレベルを誇る参考書です。ただ単に難しいだけではなく、複雑な英文をどのように解釈していくかという「考え方」を示してくれる良書です。
ポレポレをマスターすれば、初見の英文でも英文解釈に困る事はなくなるでしょう。
高難易度の英文解釈参考書の中で、最も使い勝手の良い参考書だと思います。「解釈できない英文はない」と自信をもって言えるようになりたい人、「英文解釈で無双したい!」という人はぜひ使ってみてください。