英文法の基礎を学習した人は問題集でアウトプットすべきです。そんな方向けに、今回は、「Next Stage」をご紹介します。
通称、ネクステ。大学受験をされた方であれば、聞いたことがある方は多いと思います。「Next Stage」は、英文法の基礎を学んだ方が、アウトプットを通して、知識を定着させるために使う問題集です。英文法の基礎を学んだ後は、問題集を使ってアウトプットする必要がありあます。
大学受験用のイメージが強い問題集ですが、実は、英語を学ぶ多くの方にオススメできる問題集です!
「Next Stage」の概要や、どういった方におススメできるかなどを述べていこうと思います。
- 「ネクステ」の概要
- 「ネクステ」の対象者
- 「ネクステ」の到達レベル
- 「ネクステ」の使い方
- 「ネクステ」の周回方法
- 「ネクステ」の解説が理解できないとき
- 「ネクステ」と他の問題集の比較
- 「ネクステ」の次
- 「ネクステ」のまとめ
「ネクステ」の概要
「ネクステ」の問題数は約1500です。問題数が多いので、途中で投げ出さず、根気強くやり通す必要があります。
ただし、本問題集をマスターすれば、英文法の基礎~標準ちょい上までの問題を網羅的にカバーできます。
また、このレベルの問題は、大学受験者だけでなく、TOEICや英検受験者もマスターすべきです。このレベルの問題は、TOEICや英検でもマスターしておいて当然の内容になります。
なので、「Next Stage」は、標準的な文法事項を身につけたいすべての英語学習者におススメでき問題集です。
このレベルの文法事項をマスターすることで、後々取り組むことになるレベルの高い問題集もすんなりと理解できるようになります。
「ネクステ」の対象者
「ネクステ」に取り組むには、ある程度の英文法の基礎を習得している必要があります。
「英文法って何?」という超初心者が一から英文法を学ぶには向いていない問題集です。なぜなら、この問題集はアウトプット用の問題集であり、英文法の基礎を解説してくれるものではありません。
なので、英文法の超初学者は、下記の記事を参考に英文法の基礎をインプットしてください。
上の2つの参考書を使って、中学~高校基礎レベルの英文法をインプットをすれば、「Next Stage」にスムーズに接続できます。
「ネクステ」の到達レベル
本書をマスターすることで、下記のようなレベルに到達できます。
英検準1級には、純粋な文法問題は出題されませんが、「ネクステ」レベルの文法事項をマスターしておくことで、読解問題にも対応しやすくなります。
さらに高難易度の大学を目指す人は、さらにレベルの高い問題集に取り組んでください。
「ネクステ」の使い方
「Next Stage」を取り組むにあたって、一番重要なことが次の2つです。
注意すべきことは「問題に正解したからOK!」ではいけないということです。
「なぜこの問題の正解がこの選択肢になるのか」という理由、文法のルールを理解しながら進めていってください。何となく正解の選択肢を選べたのでは、ほとんど意味がないので注意してください。
正解の理由や文法のルールを理解しないと、全く同じ問題以外解けなくなってしまいます。正解の理由や文法のルールをしっかり理解することで、形を変えた問題にも応用がきくようになります。
また、取り組み方は、いたってシンプルで、1問目から順に解いていけばよいと思います。ただし、この問題集を1周しただけでは、ほぼ意味がないです。
問題集は、周回して初めて学習効果を実感できます。
「ネクステ」の周回方法
①~④を3サイクルは繰り返してほしいです。ちなみに私は7サイクル繰り返しました。
最初は「×」だらけになると思いますが全く気にする必要はありません。周回を繰り返せば、「〇」の数が増えてきます!「〇」の数が多くなってくることに快感を覚えると思います。
時間がかかると思うかもしれませんが、時間がかかるのは最初の1周だけです。周回を重ねるごとに、スピードが向上してきます。
くれぐれも1周しただけで満足しないように!1周しただけでは、自分の現在のレベルを確認しただけにすぎません。これまで、できなかった問題をできるようにする。これが勉強です。
「ネクステ」の解説が理解できないとき
残念ながら本書の解答・解説は、あまり詳しくありません。解答を読んでも、正解に至る理由が理解できないことが多いと思います。
そこで、理解できない解説があった場合には、次の2つの方法で解説を理解することをおススメします。
①の英文法辞書で、解らない箇所を調べれば、ほぼ100%詳しい解説が書いてありますので、その項目を熟読して、理解してください。このやり方が王道です。
②についてですが、今の時代、Google先生に聞けば、この問題集の理解を助けてくれる記事はたくさん見つかると思います。お金を掛けたくない方はこの方法でも十分です。
大切なことは、解らない部分は徹底的に理解しながら、問題演習を進めていくということです。
「ネクステ」と他の問題集の比較
類似の問題集に、「Vintage」や「Scramble」などがありますが、どれも同じレベル帯です。
わざわざ「ネクステ」を買い直す必要はないです。既に「vintage」などを持っている人は、その問題集に取り組んで下さい。到達レベル同じです、
ネット界隈では、「ネクステよりvintageの方が到達レベルが高い!」や「vintageよりネクステの方が良い!」みたいなことが書かれていたりしますが、気にしなくてよいと思います。
「ネクステを使ったから受験に失敗した!」にょうなことはないと思います。「ネクステ」、「vintage」どちらを使うにしても、重要なことは「しっかり理解して、マスターすること」です。
今持っている問題集を極めることに重きを置きましょう。
「ネクステ」の次
「Next Stage」をマスターした後は各試験に合わせた文法問題集に取り組んで下さい。
一例をあげると
■ 大学受験の場合
✓ 英文法ファイナル問題集
✓ レベル別問題集
✓ ポラリス
上の参考書は、レベル別で問題集がありますので、それぞれの受験校に合わせた問題集を使用してください。
いきなり上の問題集に取り組んでも解説が理解できないと思います。「Next Stage」をマスターした後なら、大部分の問題は解けると思います。
解けなくても、解説はすんなり理解できると思います。なのでしっかり、「Next Stage」をマスターして下さいね!
■ TOEIC受験の場合
✓ TOEIC L&Rテスト 出る1000問
✓ 1駅1題 TOEIC L&Rテスト 文法特急
上の参考書は、TOEICに出やすい問題が厳選された良書です。
「出る1000問」は分量が多く周回がしにくいのがネック・・・。ただし、その分網羅性が高く、到達レベルも若干高いです。
時間のない方は「1駅1題 TOEIC L&Rテスト」をおススメします。問題数が少ないので、周回もしやすいです。
私は、TOEIC対策として、この問題集を周回しました。網羅性や到達レベルは若干下がりますが、私はこれでもTOEICで高得点を獲得できました。
いずれの問題集も、英文法の基礎は理解している前提の参考書ですが、Next Stageをマスターした方なら、問題なく理解できます。
■ 英検
✓ 受験する級の過去問
英検を受験する場合には、英検の過去問に取り組んでください。Next Stageをマスターした方なら、問題なく理解できます。
*上の参考書では、NextStageにも、載っていない/学習していない問題が極まれに出てきますが、そういった問題は、ノートに書き留めるなどして個別に覚えてください。また、模試などを受けた際に、NextStageに載っていない文法問題についても同様です。早慶クラスのテストでは、そのような細かい文法問題が出題される場合があります。そういった細かい文法事項は、別ノートに書き留めておき、時折見直す。色々試しましたが、これご最も効率が良いと思います。
「ネクステ」のまとめ
「Next Stage」をマスターすれば、標準ちょい上のレベルの文法事項が身につきます。
英検、TOEICなどいろいろな英語試験がありますが、Next Stageはどの試験においても必要不可欠な文法事項を網羅してくれています。
まずは、「Next Stage」をマスターし、英語の必要不可欠な文法事項を身につけましょう。