英単語、英文法、長文読解の勉強もある程度進み、英熟語を総ざらいしたいという人も多いと思います。
そんな「英熟語だけ効率的に押さえたい」という人には「速読英熟語」がおススメです。
「速読英熟語」はとても有用な熟語帳です。
しかし、使い方を間違えると、学習効率が最低レベルになってしまう「あつかいの難しい熟語帳」でもあります。
今回は、正しい「速読英熟語」の使い方、メリット・デメリット、到達レベルを紹介します。
「速読英熟語」の概要
「速読英熟語」は長文読解型の英単語帳です。
「速読英熟語」は50本の英語長文が収録されており、英語長文を読んでいく中で、知らない熟語を覚えていこうというコンセプトです。
大学受験用の印象がありますが、実は様々な英語試験に必要な基本的な英単語が網羅されています。
「速読英熟語」をマスターすれば様々な英語試験に必要な「英熟語」のほとんど全てを習得できます。
「速読英熟語」のメリット
どんな試験にも必要な英単語を網羅
「速読英熟語」をマスターすれば、ほぼ全ての英熟語をインプットできます。
大学受験だけでなく、英検やTOEICにおいても必要とされる英熟語が網羅されています。
そのため、大学受験だけでなく、英検やTOEICの対策にもなります。
英熟語の使い方も身につく
長文を読むことになるので、英熟語の使われ方も身につきます。
網羅型熟語帳の弱点である「実際の長文で出会ったときに意味が取れない」という事態を防ぐことができます。
読解力・速読力も身につく
「速読英熟語」を構文を意識しつつ読み込めば、読解力が向上します。
また、「速読英熟語」の繰り返し読み込めば、速読力も身につきます。
実際の英語試験では、「読解力」と「速読力」が合否を分けることになります。
なので、「英熟語力」を高めつつ、「読解力」と「速読力」の能力も上げることができる大変コスパの良い熟語帳になります。
音声を使えばリスニング力も強化可能
「速読英熟語」には別売りですがCDが販売されています。
この音声を使って、オーバーラッピングやシャドーイングをすれば、リスニング力が爆上がりします。
共通テストレベルであれば、9割以上の点数が取れるようになります。TOEICや英検でも通用するリスニング力が身につきます。
「速読英熟語」のデメリット
基本英単語は知ってる前提
英語長文を読んでいくことになるので、基本的な英単語は記憶していることが前提になります。
その他の単語帳を使った人は、「速読英熟語」をパラパラ見て知らない英単語が多すぎないか確認してから使用することをおススメします。
目安としては「パッと見た感じ熟語以外で6割以上の単語がわかる」です。
下の記事の、中級レベルの単語帳までマスターした後に「速読英熟語」に取り組むことをおススメします。
構文がそこそこ難しい
「速読英熟語」に収録されている英文は、後半に進むにつれて、構文が難しくなります。
ですので、英文解釈を全く勉強したことがない人が使いこなすのは難しいです。
ある程度、英文解釈を学んだうえで本書を使うことを推奨します。
「速読英熟語」の使い方
ここまでで述べたメリット・デメリットを踏まえて、次の使い方をおススメします。
そのおススメの使い方は
「速読英熟語」はあくまで、最後に熟語をまとめて覚えるためのものだと割り切り、あらかじめ基本的な英単語・英文法・英文解釈を勉強する。その後の2冊目として「速読英熟語」を使って、長文を読みながら、読解力と英熟語力を高める
です。
この「速読英熟語」の使い方は、長文読解力・速読力を高めつつ、英熟語を総ざらいするのに最適な方法です。
やはり長文中で出会った英熟語は記憶への残り方が段違いですからね。
具体的な、勉強法は次のようになります。
基本的な英単語・英文法・英文解釈を勉強する。
まずは、基本的な英単語・英文法・英文解釈を勉強しましょう。
「速読英熟語」はあくまで、最後に熟語をまとめて覚えるためのものだと割り切りましょう。
基本的な英単語・英文解釈って何?
という人は、下の記事を参考に勉強してください。以下の2つの参考書をマスターすれば、「速読英熟語」を十分使いこなす力が身につきます。
「速読英熟語」の長文を読む
実際に、「速読英熟語」の長文を読んでください。
この際、解らない単語・構文はチェックしておいてください。
わからなかった単語・構文を調べる
長文を読んでる際に、わからなかった英単語・構文を確認してください。
わからなかった英熟語は次のページを見て確認してください。
構文は、Youtubeでも解説動画があったりしますので、それを参考にしてください。
ここをテキトーにやるとほとんど力が付かないので、必ず納得できるまで確認してください。
音読する(CDも使う)
シメはやっぱり音読です。シャドーイングできるようになるまで音読しまくりましょう。
英語力は音読なしに向上しません。
ここが一番重要です。
シャドーイングできるようになれば、リスニング力、速読力、解釈力など、英語の総合能力が大きく向上していることをじっかんできると思います。
音読の詳しいやり方は、下の記事を参考にしてください。
「速読英熟語」の次の熟語帳
基本的には、熟語の勉強はもう十分です。
後は、長文読解などで出会った英熟語をその都度覚えていけばよいです。
それでも、「どうしても、もっと英熟語力を高めたい!」という人は、次の熟語帳をおススメします。
「解体英熟語」までマスターすれば、熟語はこれ以上やることがないと思います。
ただし、「解体英熟語」まで取り組む必要があるかは、自身の求める英語力と相談して判断してください。
「速読英熟語」のまとめ
「速読英熟語」は、使い方を間違わなければ、最強クラスの熟語帳だと思います。
正しく使えば「英熟語力」を効率的・短時間で大幅に伸ばしてくれます。
基本的には「英熟語力」はこれ1冊ですべての試験・会話に通用るようになります。
使いこなすまでのハードルが高いですが、今回の記事を参考に、是非「速読英熟語」をマスターしてください。